意外と知らない?
シュラフの正しい収納・保管方法
キャンプや登山の後、シュラフをきれいに畳んで収納袋に入れていませんか?
実はそのやり方、シュラフの寿命を縮める原因になっているかもしれません!
多くのメーカーが推奨しているのは「畳む」でも「巻く」でもなく、“詰め込む”収納方法。
さらに、自宅での長期保管方法も誤解されやすく、暖かさの低下やロフトの劣化を招くことがあります。
アウトドアメーカーや専門店の情報をもとに、正しいシュラフの「収納」と「保管」の方法を解説します。
ロフトって何?
シュラフのふくらみ。保温力の源
シュラフ収納の基本は「畳まずに詰め込む」

なぜ詰め込みが正解なのか
- 畳んだり巻いたりすると、毎回同じ折り目がついて繊維が傷む
- 繊維が裂けることでコールドスポット
(冷える部分)が生まれるリスク - 詰め込みはランダムに折れ曲がるため、
負担が分散してダメージが少ない
化繊とダウンの違い
- 化繊シュラフ:
特に折り目の繰り返しに弱い
→ 必ず詰め込み収納 - ダウンシュラフ:
短期的な圧縮は問題なし。
ただし長期圧縮でロフトが潰れるため注意
正しい「詰め込み方」手順
- 完全に乾燥させる(撤収時・帰宅後)
- 収納用を広げシュラフの足側から押し込む
- 握りこぶしで押し込みながら
空気を抜くように回し詰める - 必要に応じてコンプレッションベルトで軽く圧縮(やりすぎはNG)
- リュックの中では、パックライナー
(防水する袋)やドライサック
(シュラフや衣類など個別を防水する袋)で濡れ対策
✅ ポイント:
スタッフサックに入れるのは「押し込む」動作
きれいに畳む必要はありません
長期保管は“ふんわり”が正解
キャンプから帰ったらシュラフをそのまま収納袋に入れっぱなしにしていませんか?
これは最もやってはいけないNG行動です。
正しい保管方法は以下の通り!
- 必ず完全に乾燥させる
(陰干しで湿気を飛ばす) - 収納袋から出す
- メーカー付属の大型メッシュバッグや、
通気性のあるコットン袋に入れて保管 - クローゼットにスペースがあれば
ハンガーに吊るすのも◎
⚠ 注意:
圧縮したまま長期間放置すると、ダウンはロフトが戻らず保温力が低下。
化繊も繊維が潰れて劣化します。
ダウン vs 化繊で注意点の違い
- ダウンシュラフ
- 短期的な圧縮は問題なし
- ただし長期圧縮はロフト低下の原因
→ 必ず保管時は解放する
- 化繊シュラフ
- 収納は必ず詰め込み
(畳むのは繊維劣化のもと) - 保管はダウン同様にふんわり保管
- 収納は必ず詰め込み
よくある質問Q&A
Q. 車中泊用の封筒型でも詰め込むの?
→ はい。封筒型も同じです。
持ち運び時は詰め込み、
保管は大袋でふんわり又はハンガーが基本。
Q. 圧縮サックでどのくらい潰していい?
→移動中の短時間なら強く圧縮して問題なし。
ただし帰宅後はすぐに解放してください。
Q. 保管袋はどこで買える?
→ NANGAやモンベルなどの国産メーカーは
購入時に大きなメッシュ袋が付属している場合もあります。
もし付属していなければ通気性のあるコットン袋でも代用可能です。
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